最近耳にすることが多くなった「クラウドファンディング」。インターネットを通じて自分の夢や挑戦したい事業を発信し、その企画に協力したいと思ってくれた不特定多数の人から寄付や支援を募る手法です。
支援者は少額から支援でき、手軽に資金のやり取りができることから、現在も多くのプロジェクトが発信されています!
もちろんその中には飲食店に関するプロジェクトも。飲食店の開業に必要な資金調達だけでなく、店舗リニューアルや経営資金の調達など、目的は様々です。
そこで今回は、飲食店の開業を目指す方が知っておきたいクラウドファンディングのメリット、始め方、そして飲食店における成功事例をご紹介します。資金を必要としている飲食業界の皆様、ぜひこの記事を読んでクラウドファンディングに挑戦してみてはいかがでしょう?
クラウドファンディングのメリット
クラウドファンディングには手軽に資金調達できること以外にも様々なメリットがあります。
PR効果が狙える
クラウドファンディングを通じて多くの人の目に留まれば、広告宣伝効果を狙うことができます!クラウドファンディングの募集ページにはジャンル問わずたくさんのプロジェクトが掲載されているので、幅広い属性の方々に周知できます。
開業前にファンを獲得できる
飲食店にとってファン(常連客)ができることは、気持ち的にも集客的にも、とっても嬉しいことです。自分の思いやバックグラウンドなど、クラウドファンディングに至った経緯を伝えることで、それに共感してファンとなってくれる方が現れるかもしれません。
マーケティングや経営に活かせる
クラウドファンディングでは支援者とコミュニケーションがとれます。ここで支援者側の意見やニーズをもらうことで、今後のメニュー開発やサービスなどに役立てることができます!
クラウドファンディングの始め方
1. クラウドファンディング掲載準備
クラウドファンディングには様々な形がありますが、日本では「購入型」が一般的です。これは資金支援の返礼(リターン)として、サービスや商品を支援者に届けるというものです。
例えば飲食店開業プロジェクトでは、そのお店の予約優先権や、割引券がリターンとして設定されることがあります。後述する事例では300万円のプロジェクトで6500円食べ飲み放題の定額制をリターンとしました。またリターンは金額の大小で変わることが多く、支援者はリターンの内容を見て支援金額を選択します。
他に支援者が支援の如何を決めるのは、プロジェクトの思いです。共感でき、応援したくなるような思いがあれば支援につながります。
クラウドファンディングをする際には、支援を集められそうな魅力的なリターンと、共感を呼ぶようなプロジェクトの思いを考えておきましょう!
2. 掲載先検討
現在クラウドファンディングを掲載するサービスは数多くあります。ユーザーの質、掲載ジャンル、手数料など様々なので、自分に合いそうなサービスを選びましょう!
ここでは飲食店ジャンルを特に注力しているサービスの一部を紹介します。ぜひ検討の参考にしてみてください!
サイバーエージェントが運営するサービス。国内クラウドファンディング飲食店ジャンルにおいて、調達額、掲載数NO.1の実績を謳っています!
手数料は集まった金額の20%。
また、目標金額に到達しなかったら支援金が返金され手数料やリターン責任も発生しない「All or nothing方式」、目標金額に到達しなくても支援金が入り、手数料とリターンを払う必要が出る「All in方式」の2つの方を選ぶことができます。
手持ちの資金とプロジェクト規模に合わせて選ぶとよいでしょう。
日本初の飲食店特化型クラウドファンディングサービスです。「食」に関わるプロジェクトのみ扱っています!
手数料は集まった金額の20%。
こちらは「All or nothing方式」を採用しています!
飲食店における成功事例
クラウドファンディングによる飲食店出店での成功事例。その中の一部をご紹介します。
ローストホース
東京・広尾にある馬肉専門店。
最終的な出資者は506人にも上り、目標金額であった300万円をゆうに越える555万円を調達しました!
成功の秘訣は魅力的なリターン。クラウドファンディングで支援した人のみが会員になれる完全会員制のお店でしたので、そのプレミア感は多くの人の心を捉えました。
SABAR
全国展開するとろサバ料理専門店。
目標金額は1,000万円だったのですが、実際に集まったのは193万円ほどでした。しかし飲食店でのクラウドファンディングに関して草分け的存在だったので、広告効果がすさまじく多数のメディアが注目しました。
「〇〇業界初のクラウドファンディング!」などの話題性や、プロジェクト自体の新規性によってメディアなどに取り上げられれば、支援金よりも大きな収穫につながるかもしれません!
まとめ
資金調達だけでなく、広告効果やお客様とのコミュニケーションも図れるクラウドファンディング。資金が必要になった際は、ぜひクラウドファンディングであなたの思いを届けてみてください!